山で起こりうる症状と対処法
怪我
捻挫
関節がずれて元に戻った時に靭帯が伸びて腫れることを言います。捻挫になった時は、テーピングで固定をすることが重要です。足が曲がっても痛くない方向に固定しましょう。
打撲
文字通り打った時に痛みや腫れ、皮下出血を伴いアザとなります。冷却することで内出血を抑えることができます。
肉離れ
筋肉が断裂したことを言います。ふくらはぎや大腿部が多いようです。疲労時に起こることが多いので念入りにストレッチをすることが重要です。
骨折
骨折は、変形があるほかはは打撲、捻挫、脱臼などと区別しにくい。手足の骨折は骨折した部位をしっかりと固定し、骨折部が動かないようにする。当て木は両関節以上の長さが必要です。足首の骨折の場合は、登山靴を固定具がわりにする。大腿部を骨折した場合は、ショックが大きいので緊急搬送が必要です。骨を外に出る開放骨折は、感染の危険もあるので骨折部をガーゼで覆い緊急搬送する。
脱臼
関節で骨がずれてしまったことを言います。肩を脱臼することが多い。初めて脱臼した場合は治すことが難しいが習慣性脱臼の場合は、自分で治すこともできる。
突き指
指の打撲や捻挫で起こり、割り箸などを当て木として利用すると良い。
頭部打撲
まず初めに頭部を打った者を寝かせて意識を確かめることが必要。意識がない場合や嘔吐がある場合は横に寝かせて気道を塞がないようにする。必要に応じて人工呼吸や心臓マッサージを行う。患者から目を離さないことが重要である。目の周囲や耳の後ろが青黒くなるのは頭蓋内出血の症状で、救助要請が必要である。首の骨折の疑いもある場合は首を絶対に動かさないようにする。
切り傷・擦り傷・出血
傷口を洗い流すことが基本であるが出血がひどい場合はガーゼやタオルで圧迫することが必要になってきます。傷口を清潔にすることも重要です。傷口を心臓より高くあげることで出血しにくくなる。拍動に合わせて吹き出すような出血は動脈から流れています。その場合は、動脈の傷口から心臓に近い部分を押さえる。木の枝などが腕に刺さった場合は、無理に抜かず、傷口をガーゼなどで保護をして固定をする。
ファーストエイドキットを使って今回紹介した怪我の対処をできるようにしましょう。怪我を事前に防ぐことが大事です^_^